ベランダから見える星
「立ち話もなんだから中に入りましょう。」


“おかあさん"に背を押され,連れていかれたのは【おかあさんのへや】とかかれた部屋だった。



「改めまして,私はこの施設おかあさんこと,佐々木美子です。
 静ちゃんは西園寺翠ちゃんの義娘さんよね?」


「あっはい。」


翠さんと顔見知りなんだろうか?



「音緒の彼女?」


「違う!」
「違います!」


「冗談よぉ。
 音緒がこんな綺麗な子となんて無理があるわ。」


佐々木さんって本当に“おかあさん"って感じ。


あの母親よりもずっと“おかあさん"らしい。


比べるのも失礼な気がするけど。



「で,何の用があって来たの? 遊びに来たわけじゃないでしょう?」


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