ベランダから見える星
「どうした。
翠はしばらく病院だぞ。」
「知ってる。
今日は……」
いざ聞こうと思ったら頭が真っ白になった。
聞いてどうするんだろう。
私はどんな答えを期待してきたんだろう。
もしその答えじゃなかったら私はどうなるんだろう。
真っ白になった頭に浮かんでくるのは,そんなマイナス思考ばっかり。
「とりあえず中に入りなさい。」
お父さんが先にリビングに入っていったので,私は追い掛けるように後に続いた。
リビングに入ってからも会話はゼロに近い。
この状況,どうにかしてほしい。
「ニャー」
「…!?
ルナごめんっ」
さっき念のためと思い,鞄に入れたのをすっかり忘れてた。
かなり大きい鞄だが,やっぱり外を走り回りたいのだ。
私が慌てて鞄から出してあげると,どこか行くと思っていたルナは私の膝の上に座った。
「可愛い猫だな。
名前は?」
「へっ…あ,ルナ。」
突然話かけられて驚いた。
「静は猫が昔から好きだったな。」
でももっと驚いたのは,お父さんが何気なく言ったであろう言葉だった。
翠はしばらく病院だぞ。」
「知ってる。
今日は……」
いざ聞こうと思ったら頭が真っ白になった。
聞いてどうするんだろう。
私はどんな答えを期待してきたんだろう。
もしその答えじゃなかったら私はどうなるんだろう。
真っ白になった頭に浮かんでくるのは,そんなマイナス思考ばっかり。
「とりあえず中に入りなさい。」
お父さんが先にリビングに入っていったので,私は追い掛けるように後に続いた。
リビングに入ってからも会話はゼロに近い。
この状況,どうにかしてほしい。
「ニャー」
「…!?
ルナごめんっ」
さっき念のためと思い,鞄に入れたのをすっかり忘れてた。
かなり大きい鞄だが,やっぱり外を走り回りたいのだ。
私が慌てて鞄から出してあげると,どこか行くと思っていたルナは私の膝の上に座った。
「可愛い猫だな。
名前は?」
「へっ…あ,ルナ。」
突然話かけられて驚いた。
「静は猫が昔から好きだったな。」
でももっと驚いたのは,お父さんが何気なく言ったであろう言葉だった。