ベランダから見える星
久しぶりに“家族”でのご飯を穏やかな気持ちで食べることが出来た。


これからはいつもそうなのだ,と考えただけで嬉しくなった。


ご飯を食べた後,少しだけ3人で話をして,お父さんにマンションへ送ってもらった。


もう車内も息苦しくない。



「ただいま。」


「静,聞いてっ
 解決したの!!」


…だから何が。


メールといい,何で主語がないのよ。


次は千香の前で溜め息をつき,私は中に入った。



「おかえり。」


「ただいま。
 ねぇ解決って何のことか分かる?」


調度リビングにいた実に話を聞こうとすると…



「だから幸問題!」


へぇ…ってもしかして…



「今日正面からぶつかって来ましたぁ!」


えっと…


ちらっと実に目をやるとぐったりしているように見えた。


これはもしかしなくても…



「今日幸から電話来たから私が出たの。
 ファミレスに呼び出して話着けたよ!
 何か超修羅場っぽかった−っ」


やっぱり仕掛けたのは千香か。


何だかもうお見事としか言えない…。


そして実にはお疲れ様。


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