ベランダから見える星
「ニャー」


私に気付いて起きたのはルナの方で,足に擦り寄ってきた。


何だか励ましてくれてるような気がして,『ありがと』とルナの頭を撫でた。


私も決めなきゃ。



「あ…れ?
 どうした?」


「おはよ。
 お腹減ったんだけど。」


そう言うと少し考えて『俺の当番か』と跳び起きた。


バタバタと部屋を出ていく音緒から本に目を移す。



「静〜」


呼ばれてハッとしルナを抱いて音緒の部屋を出た。


キッチンでは音緒が食材をあさってた。


料理の腕を上げたのは確かだけど応用がまだ出来ないみたいで…



「これだけの材料で何作ればいいんだよ…」


どうやらギブアップらしい。


しょうがないから手伝うことに。


それからご飯が出来たのは1時間後。


ほとんど私が作ったから今日は当番変わったってことにしよう。


今日は家に帰ってる千香と拓真さんと会ってる拓海を除いた3人で食卓を囲む。


だから静か…ってわけでもなかった。


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