ベランダから見える星
私は毎日のように家に帰り,お父さんとあの人のことを話し合った。


私たちはお母さんをいれてあの人のことを話すことはしなかった。


身体に負担をかけさせられないから。


…実はお母さん“おめでた”。


七夕の日に妊娠が発覚した。


『次は男の子がいい』というお父さんに対して,お母さんは『3姉妹がいい』と毎日のように言い合ってるけど幸せそうで安心。



そしてその頃に私の留学先とホームスティ先が決まった。


自然が豊かだというカナダで邦光さんのお姉さんの家でお世話になることに。


出発は卒業式の次の日。


お姉さんの経営してるロッジで仕事をしながら語学を学ぶことになった。



これが1番びっくり。


なんと葵と音緒が同じ専門学校に行くことになった。


まぁたまたまらしいけど。


今もすごく仲悪いから大丈夫かなって心配になる。



「ボーっとしてどうした?
 携帯鳴ってる。」


少し逃避気味に色々思い出してたら連絡が来た。


私は携帯を開くなり,『いってきますっ』と急いでマンションを出ていった。


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