ベランダから見える星
それは帰るまで続いた。


『一緒に帰ろう』という葵の誘いは軽く無視して私は校門へと急いだ。


音緒がキレる前に…。



「音緒っ」


「おせぇよ静。
 一回家帰ってルナ連れてきたぞ。」


音緒の鞄から頭を出しているルナ。


居心地が悪いのかルナは鞄の中でジタバタしている。


少し可哀相な気もしたが音緒がルナを抱いて校門で待ってなくてよかったと思った。


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