ベランダから見える星
「なぁ音緒は?」


実の疑問に『1004号室から入ったよ』と答えた。


納得のいかないような表情だったがあえて放っておいた。



「何なのこの家はっ!!」


千香が叫んだので私はリビングに急ぐ。



「どうしたの?」


「コスメが飾ってある−!!
 お店みた−い!!」


……は?


それだけで叫んだの?



「千香てめぇうるせぇ。」


音緒は一足先にソファーで寛いでいた。


実と拓海はリビングを見回している。

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