ベランダから見える星
「音緒の部屋どこ?」


何故か実はこの質問を私にしてきた。


場所を教えると『ガサいれしてくる』と音緒の部屋へと消えていった。


私はお茶を用意しテーブルに並べる。


千香の言った『奥さんみたい』という言葉は聞かなかったことにした。



「音緒の部屋なんもなかったし。」


実は『つまんねぇの』と言いながらソファーに身を沈めた。


その言葉に音緒から殴られていたけど私は知らない顔をした。



「拓海?
 座ったら…?」


拓海は廊下に飾られている写真をじっと見ていた。

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