ベランダから見える星
こんなの私には関係ない。


私は確かにそう思った。


なのに気付いた時には弟の前に立っていた。



「あんたこいつに何してるか分かってんの!?
 母親でしょ!?
 こいつが可愛いんでしょ!?
 だったら最後まで可愛いがってやれよ!!」


驚いた顔をして私を見ている弟と母親。


そんな2人を無視して私は続ける。



「大体今まで成績が良ければ何でも許してきたくせに今更許されると思うなとか自分勝手すぎじゃない?
 自分の教育方針見直したら?」


母親の表情は驚きから怒りに変わっていた。

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