八年目のシュート


今までより露骨に避ける日が続く。

嫌ってると、
思われてしまうくらいに。



近くにいるほどそんな態度が出てしまうのに、神様はとても意地悪で

三年になって、私と萩原を同じクラスにした。



席替えの度に、
近付いたり、遠ざかったり。

でも、気持ちは変わらなかった。

私は萩原のことがずっと好きだった。




避ける私の態度は、萩原にも当然のように伝わり、二人の視線が合うことはなくなった。

教室でプリントを配る時も、部活の日誌を渡す時も、私と萩原は一言も口を利かない。

ただ近くにいることにドキドキして、一人で練習する夜の萩原を見続けた。



日に日に想いは大きくなる。




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