八年目のシュート

現実



「え、明日?なんか急だな、相変わらず。あいつら毎日暇なんだろう」


「でもなんか楽しみ。八年ぶりだもん」


「あー、あの頃は若かったな。マネージャーの優香ちゃん、キレイになってんだろうなぁ」


「一樹ってばサイテー」


「冗談、冗談。オレはお前だけに決まってるだろうが」



高い位置から抱き締めてくる一樹の腕。

バスケットで鍛えられた、太くて力強くて暖かい、私を守ってくれる腕だ。




< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop