幸せは壊れてしまう。
『名前‼︎何ていうの?』
一人の女の子が話しかけてくれた。
髪の毛短くてかわいいなあ
わたしも昔から短くしたいのに
勇気なくてできないや。
ソフトボール部の子かな?
それにしては肌が焼けてないし
バレー部かな?
『あれれれ?大丈夫?』
不安そうに覗く彼女に
『あ!恋っていいます!』
敬語なんてつかっちゃってさ。
絶対変なやつーって思われたよ。
『ふふ。おもしろい‼︎うちひかり!』
『ひかりちゃん?よろしくね♪』
でも案外気があいそう

ひかりちゃんとは部活見学に
部活体験。校内案内や、委員会…
色々まわって調べて
中学の時の話をしていた。

『うちね。好きな人おるんよ。』
そんな話わたしにしていいの!?
そう思いながらも静かに聞いてみる
『ゆうちゃんって子なん。
昔から優しくて…顔はそんなイケメン
やないんやけどな?優しいんよ。
うち、男の子によくからかわれて…
人気者なんよー!ふふ』
たしかに。ユーモア溢れるし
気がきくもん。
『せやけど、うちあんまりそういうの
苦手なん。でな?いつもそんな時
ゆうちゃんはうちをフォローしてくれんねん。
ゆうちゃんは神なんやで!
そんなゆうちゃんが…すき…』
恥ずかしそうに…でも真剣に。
そんなひかりちゃんの横顔をみて
わたしは恋することが羨ましく見えた。
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