俺、兄貴になりました
支えてくれる家族がいるから、俺は自由でいられるんだ。
甘えられるんだ。
「なぁ、煌」
俺のかわりに準備をしてくれてる煌の背中に寄りかかる。
「なに。ってか重い」
重いとか言ってるくせに、退けとは言わないんだよね。
「俺って幸せ者だよね」
「…バカ言ってないで準備して」
「準備も何も、煌が全部準備しちゃったじゃん」
「…あぁ!?何で俺はいつもいつもーっ」
「弟をほっとけない兄の体質でしょ♪」
「う・る・さ・い!!」
「いやん。怒んないでお兄ちゃん♪」
「待てコラ!雷ー!!」
追いかけてくる煌から逃げながら思った。
こんな幸せな毎日が、どうかずっと続きますように。
ってね。