俺、兄貴になりました
「すごいのね、翔輝くん!いつもは洗い物なんて絶対しないのに」
「いえ、別に」
ガキってのはこんなもんだ。
「お言葉に甘えて、仕事をさせてもらおうか」
「そうね。出張がほとんどだから、帰る時は連絡するわ」
「はい。任せてください」
「翔輝にぃー!終わったー!アイスアイスー!」
慎が一番乗りで食器を洗い終わり、俺の腕を引っ張る。
「分かった、分かった。じゃあアイス屋にでも行くか」
「よっしゃー!」
そして、弟九人を引き連れアイスを買いに出かけた。