俺、兄貴になりました
「慎、髪濡れてる。乾かしてやるからこっち来い」
手招きすると、慎がパタパタと寄ってくる。
すっげえ可愛い。
「ここ座れ」
「はーい」
ちょこんと俺の足の間に座った慎の髪を、ドライヤーで乾かした。
「慎ズリー!翔にぃ俺もー!!」
「はいはい、尚は次やってやるから」
そんな会話をしていると雷が来て、順番待ちをしている尚の隣に座った。
「こら、雷。お前は自分でやりなさい」
「えー」
「相方にやってもらえ」
「だって煌は頭くしゃくしゃにするだけで痛いんだもーん」
「しょうがねぇなぁ。待ってろ」
「うわーい」
お前は何歳だよ。
とかツッコミを入れながらも、やっぱり可愛いと思う。