俺、兄貴になりました
雷の髪を乾かし終えて、もう寝る時間。
「恋、蒼。お前ら明日仕事は?」
「明日は雑誌のインタビューだけだから、7時には帰れる」
「じゃあ俺と一緒に帰れるな。事務所迎えに行ってやるから待ってろ」
「「マジで?やった!」」
息ピッタリだな。
「雷と煌は?明日練習あんのか?」
「うん。明日はクラブで練習」
と煌が言うと
「9時まで練習かな」
と雷が答える。
ってことは。
「弁当持ちか?」
「「作ってくれんの!?」」
なんでそんなに驚いてんだよ?
「当たり前だろ。お前ら明日は弁当二個持ってけよ」
そう言った瞬間、双子が俺に飛びついてきて、そのまま床に倒れた。
「お前ら、どけ!」
「「翔にぃー!!」」
そのあと、荷物がまだ届いていないため、みんなで雑魚寝で寝ることになり、俺の隣をめぐって争いを始めた弟達。
なんでそんなに俺の隣に寝たがるんだ!?
結局争いの末、俺の隣を勝ち取ったのは慶と尚。
引っ付いてくるから暑い!
んだけど、可愛いから許す。
こうして、一日目を終えたのだった。