俺、兄貴になりました
どうやら今はまだ休憩時間らしい。
さすがに教室の中までは入れないな。
廊下でこっそり覗くか……。
そう思って廊下の壁に寄りかかっていると……。
「あのー」
「はい?」
ふと声をかけられて振り返ると、3人のおばさま……いや、お母様方の姿が。
「まぁ、カッコイイですね!」
「随分お若いわねぇ」
「あ、いや……」
気づいたら囲まれていた。
やっぱ来るんじゃなかったか!?
「あ!翔にぃー!」
たまたま教室から出てきた慎が俺に気づいてそばに来た。
た、助かった……。