俺、兄貴になりました
「煌ー、ナイシュー!」
一目散に駆け寄ってきた雷とハイタッチを交わす。
「さすが!みんな驚いてんじゃん」
「つーか、シュートしないなんて俺一言も言ってないから」
勝手に周りがそう思い込んでただけだし。
「煌にぃー!!かっこいいー!!」
「すげぇ!すげぇ!煌にぃ天才ー!!」
スタンドから聞こえてくるチビ達の声。
たまにはいいよね、こんな俺も。
弟達が喜んでくれるんだし。
終わりよければ全てよし。
まぁ、それ以来、監督が俺にシュートを要求するようになったのは言うまでもないけどね。