薬品と恋心
(気持ちが向いているとでもいうの…?)
レティシアは廊下の窓から空を見上げた。
ーそうだとしても。
(ジーニアスは言えるのかしら?あのことを…)
ジーニアスが長らくあの子のことで苦しんでいるのはわかっている。
だから、今まで協力だってしてきた。
ーでも。
ーもう時間がない。
(あの子に確かめなくては。それにはどうしたらいいかしら…?)
レティシアは手を頬にあててしばらく思案した。
「…そうだわ!!」
レティシアは何かを思い付くと急いで自室へと戻っていった。