薬品と恋心
「そう。どういったものを入手したのかしら?」
レティシアに問われて、執事はティアが入手したものを読み上げる。
聞きながらレティシアは何かを書いているようで、羽根ペンが紙をすべる音がする。
(これは…!!)
読み上げられていく材料を耳にしてジーニアスの顔が険しくなっていく。
「なるほどね」
「あとは薬草をひとつ残すのみでございます」
「わかったわ。ご苦労様」
「では、失礼いたします」
そう言うと、執事はレティシアの部屋から出てきた。