薬品と恋心

屋敷を飛び出したジーニアスはティアを探して町中を走り回った。


気持ちだけがあせり、うまく頭が働かない。



ーティア。



ーどこにいるんだ。



屋敷までの通り道、ティアが宿泊している宿、よく立ち寄る食べ物屋などをまわったにもかかわらずその姿はどこにもない。


あと思いあたるのは
ー薬草販売店「プランツ」。


外に行くときは声をかけるよう言っておいたから、そんなところにはいないとは思うのだが、そこしか思いあたらない。



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