薬品と恋心

「プランツ」のドアをベルが鳴るよりも早く勢いよく開ける。


バンッという音と同時に頭上でメシッと何かが壊れたような音がしたが、今は気にしてはいられない。



「店主!!」



「な、なんだい!?」



店主は驚きと、困惑が入り交じったような顔でジーニアスをむかえた。



「ティアを知らないか?どこにもいないんだ!!」



「ティア?ああ、そういえば…今朝早くに会ったよ」



「どこで!!」



ジーニアスはカウンターに両手をつき、店主に詰め寄った。



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