薬品と恋心

『心配なんだよ』


『行くときは声をかけてくれ』



ジーニアスの言葉が頭をよぎる。


でも、これは自分のこと。


彼に迷惑はかけられない。



ー材料すべてが集まったらこんな行動をとった理由を話すから。



ーそれまで待っていて。


ティアは瞳をつぶり、目的地につくまでの間、ひとときの眠りについた。

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