薬品と恋心

「さあ、ジェンティアナ」


大勢の人たちが見つめる中、ゲオルグがティアに手を差し出す。


この手を取ることにより、ティアは男爵夫人となる。


ティアは軽く瞳を伏せた。



ーさよなら、ジーニアス。



ーだけど、心はあなたと共に。



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