薬品と恋心

｢それで、依頼は？｣



本来の用事を伝えると、


｢そうだったな。ーああ、依頼といえば、ティアにしか頼めないものがあったぞ｣



報酬は特に高いぞ、と店主は言いながら依頼書と採取地までの簡単な地図をカウンターに置いた。



｢どんなのですか？｣



地図があるにもかかわらず、自分にしかできないとはどういうことなのだろう。


ティアは首をかしげながら地図を見た。



｢それは行ってからのお楽しみだ｣