躊躇いのキス
 
「……」


不謹慎なことを考えているわけではないけど
ふと雅兄のベッドが目に入って、そっとそこに腰掛けた。


それだけでドキドキする。
だけど気になってた。


雅兄が勝手にいつも、人のベッドで寝ているから……
どんな気持ちになるんだろうって……。


だから今度は逆をしてやろうという意味で
高鳴る心臓を抑えてベッドにもぐりこむ。


雅兄の匂いだ……
すごいドキドキする……。


なんて、一人で勝手に盛り上がってた。
 
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