躊躇いのキス
「………」
なんか……
すごい昔の夢を見た気がする……。
目を覚ますと、まだ慣れない景色に一瞬驚きながら上半身を起こした。
そうだ。あたし実家に出戻ったんだっけ……。
というところから始まる。
今見たばかりの夢を思い出しながら、
ベッドから起き上がってカーテンを開けると、
今日は天気がいいらしく、まぶしいくらいの太陽の光が照り付けた。
早起きした気分だったけど、
もう目覚ましが鳴る10分前だった。
時間は7時20分。
アラームを消して、1階へと降りた。