ママのあたしが恋をした。
「……和登!ごめんなさい。お願い。あたし…!」






「もう限界だって言ったはずだけど。聞こえなかった?」







限界なんかじゃない。






香流とずっと一緒にいたかった。






「……ごめんね…」






謝るのは俺の方なんだよ。






今の俺は気力がない。






海へ向かった。






「…香流…ごめんな。」






香流は俺と別れて琉衣と姫と暮らさなきゃダメなんだ。







俺は姫のパパじゃない。






姫の父親は琉衣だ。





もう…






香流とはいられないんだ。









< 227 / 330 >

この作品をシェア

pagetop