独り言＜あるＯＬの一日＞
いざ出勤！

通勤ラッシュ

いざ、出勤だ。

テレビとユニットバスの電気を消して、戸締り確認。

靴を履いて玄関の鍵を閉めて、エレベーターのボタンを押す。

真奈美の部屋は５階建ての３階にある。

このマンションは、すべて同じような大きさのワンルームで、住民のほとんどが、学生と若いサラリーマン、ＯＬの一人暮らしである。

ほとんど‥というのは、

中年の訳あり風の男女二人組みや、熟年離婚後!?の一人暮らし風中年男性をたまに見かけるからである。

戸数は２０戸だが、同じ階の住人とはドアを出た時に見かければ会釈くらいする程度でその他の住人は顔もわからない。

エレベーターがすぐ来ない時には階段を使うので、他の住人と顔をあわせることはほとんどない。

今日は、空のエレベーターがすぐ来た。

エレベーターを降りマンションの入り口を一歩でると、前の道にはすでに駅へ向かって
もくもくと歩くかなりの数の学生やサラリーマン、ＯＬがいた。

彼ら同様、まるで川の流れに吸い込まれるように真奈美もまた駅へ向かった。
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表紙・目次

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