独り言<あるOLの一日>
一方で、資格を取るためとかに、学校に通っているOLも結構多い。
キャリアアップを目指したいという「しっかり屋さん」タイプだ。
「しっかり屋さん」の彼女らは、安月給から学費を捻出するために、昼はもっぱらカップ麺やら菓子パンと、予算300円以内で我慢するし、「してみせる!」という信念をもっている。
そして昼休みも勉強時間にあてたりして努力を惜しまない。
大したものだ。
もちろん、真奈美の知り合いにも二十代で仕事帰りに通訳学校に通い、普通のOLから翻訳者として転職して、三十代の今ではそれなりのポジションを得てバリバリ働いている女性がいる。
そうやって若くして早くからしっかりした目標を持って前向きにひたむきに頑張る姿は美しいし、頑張れる事自体が羨ましい。
別段裕福な家庭に生まれ育ったわけではないごくごく「普通のOL」にとってはこれが一番理想の姿かもしれない。
ただ、真奈美の場合は、そこまで頑張れる目標を見つける事が一番難しいことだった。
実際に旅行や習い事をして自分自身の生活自体を楽しんできたとは言っても、結局は単なる
「カルチャーセンター渡り鳥」
のように雰囲気だけを味わって楽しんでいただけだったと今になれば思う。
やはり「何か」を掴むのはそう簡単ではないのだ。
本気で取り組める何かをもっと真剣に探すべきだったのかもしれない。
キャリアアップを目指したいという「しっかり屋さん」タイプだ。
「しっかり屋さん」の彼女らは、安月給から学費を捻出するために、昼はもっぱらカップ麺やら菓子パンと、予算300円以内で我慢するし、「してみせる!」という信念をもっている。
そして昼休みも勉強時間にあてたりして努力を惜しまない。
大したものだ。
もちろん、真奈美の知り合いにも二十代で仕事帰りに通訳学校に通い、普通のOLから翻訳者として転職して、三十代の今ではそれなりのポジションを得てバリバリ働いている女性がいる。
そうやって若くして早くからしっかりした目標を持って前向きにひたむきに頑張る姿は美しいし、頑張れる事自体が羨ましい。
別段裕福な家庭に生まれ育ったわけではないごくごく「普通のOL」にとってはこれが一番理想の姿かもしれない。
ただ、真奈美の場合は、そこまで頑張れる目標を見つける事が一番難しいことだった。
実際に旅行や習い事をして自分自身の生活自体を楽しんできたとは言っても、結局は単なる
「カルチャーセンター渡り鳥」
のように雰囲気だけを味わって楽しんでいただけだったと今になれば思う。
やはり「何か」を掴むのはそう簡単ではないのだ。
本気で取り組める何かをもっと真剣に探すべきだったのかもしれない。