独り言<あるOLの一日>
いつしか自分の人生もドラマの主人公のようにドラマチックに成功するはずだ。

『こう見えても私は脇役ではない、誰も私の本当の姿を知らないのよ。
でも、ほんとは私は特別なのよ。』

それは、多くのヒトに当てはまらないだろうけど、少なくとも真奈美はどこかでそんな風に思っていたような気がしてきた。

もちろん、そんな事を実際に考えたことはなかったが、きっと潜在意識の中にいつしか芽生えていたのだろう。

自分は、他のヒトとは違う。

確かに違うのだけど、違うのは当たり前で、どこがどう違うのか、
どう違っていたいのか、どうあるべきなのか、どう生きるべきなのか

を今まで地に足をつけて考えたことがなかったのかもしれない。

『私はどんな人生を歩きたいのか‥』

毎日、自分に問い続けていくしかないのかもしれない


‥と、なんだか殊勝な反省でとりあえず今夜はおしまいにしよう。

気がついたら、缶ビール5本めが空になっていた。

でもこの程度ですんだのは、成長した証である(笑)。

もう、12時をとっくに過ぎている。

『早く寝なきゃ!』

寝る前には久しぶりに、アロマオイルを炊いてみよう。

こういうささやかな幸せが本当の幸せなのかもしれない‥。

『うそでしょう?そんなものなのぉぉぉぉぉ・・・‥。』

布団にもぐって心の中で悲鳴をあげつついつのまにか眠りについた。



ピピッ、ピピッ‥6:30a.m.

そしてまたいつもの朝が来た。

火曜日、今日も朝からいい天気だ。

カーテンから朝日が差し込んでいる。
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