*ヒーローボーイズ*
ーーー…ツンツン。
「?…風磨どうしたの?」
「いや、2人は仲がいいな〜って思って。昔から仲良しなの〜?」
風磨が修二を押し退けてあたし達に聞いてきた。
「うん、和奈とは幼稚園の時からの幼馴染なの。ね、和奈!」
「うん」
「にしても2人は可愛いから色々大変だったんじゃな〜い?」
と、今度は風希が修二の顔を押して聞いてきた。
…修二、ファイト!
「うん、和奈はもうヤバイよね。あたしなんかと比べたらまさに月とスッポンだよね!」
「…あんた、ほんと馬鹿だね」
「ん?」
「「美月って天然なんだね〜」」
「え?」
「お前一度自分の顔鏡で見てみろよ」
「はぃ?」
「でも可愛いじゃん」
「…えっ////」
(((おぉ、天然が照れてる)))
「…シネ…Zzz」
皆、いきなり何言ってんの?…急すぎて思考が追い付かない。
そして藍斗はどんな夢見てんの?何で死ねとか言ってんの!?その顔で言われるとマジに聞こえるよ!
「あー藍斗のやつ喧嘩の夢でも見てんのかー?」
「ねー何か楽しそうだよね~」
「だよね〜」
「「(…楽しそう?)」」
あたしと和奈は心の中でそうハモった。
「ねぇ、じゃあ明良達はいつから一緒に居るの?皆仲いいから昔から一緒なの?」
「いや、俺達は中2の時に出会ったんだよ」
「そう言えばそうだったなー」
「あの頃の修二は荒れてたね〜」
「うん荒れてた〜もう毎日が喧嘩ばかりの日々だったもんね〜」
「もうその話はいいだろ、もう過ぎた事なんだからとっとと忘れろや」
「いやいや無理なのよ~」
「何でか頭から離れなくてね~」
「いいから忘れろよ!」
「あん時の修二、何か変なこと言ってなかったけ?」
「なっ、だからもうその話は…っ!」
と、修二が話をやめさせようと双子がそうはさせてくれなかった。
「俺は、1人で生きていく…」
「もう誰も信用しねぇ、俺を倒せる奴は俺しか居ねぇんだよ………ブッ、」
「ク、クククッ…ブフッ、アハハハハハッ!!いやもうマジ最っ高!」
「あの時の修二はすんげー恥ずかしいことばっか言ってたよな〜!」
「てかそれ完全パクリだよね〜!」