*ヒーローボーイズ*


するとその後ろから2人の男が顔を覗かせた。



「あれ?よく見るとその制服、陽爽高校だよね〜?」

「ほんとだ〜てか結構可愛くね?」



似たような喋り方をする2人はぐんっと顔を近付けてきた。



この2人もかなりかっこいい、って言うより可愛い系?


いきなり間近に迫られたのにも驚いたけど、それ以上に2人の顔があまりにも似過ぎていることにあたしは少し戸惑っていた。




これは、双子?…それにしても似過ぎじゃない?ドッペルゲンガーじゃないよね…





「……お前は」



そんなことを考えていたとき、双子(?)の後ろから1人の男が出て来てた言った。




え、誰この人。知り合いだっけ?

いや、あたしにこんな日本人離れした顔のイケメンは知り合いに居なかったはず…



「…何でもねぇ」

「??」




何なんだ一体。




「それよりほんとに怪我は無い?」

「はい、大丈夫です」

「そっか、なら危ない目にあわせたお詫びに学校まで送ってくから車に乗って」

「え、いいんですか?」

「「勿の論だよ!」」




おぉー流石双子、息ぴったりだ…じゃあ遠慮なく乗らせて頂こうか。



と言うことで、イケメンばかりの車に乗ってあたしは学校に向かった。






~車内での会話~



「そう言えば自己紹介がまだだったね?俺は佐野明良。陽爽高校の2年だよ」

「俺1年の坂下風磨!風希の双子の兄で趣味は人間いじりでーす!」

「同じく1年の坂下風希!風磨の双子の弟で趣味も同じく人間いじりだよー!」




何ともまぁ元気なこった…



風磨と風希はほんとにそっくりで、唯一違う所と言ったら前髪を上げてるか下ろしてるかだ。

もし髪型まで同じだったら全く分からないだろう。




「次は俺!陽爽高校2年の山崎修二!趣味は喧嘩だ!」




喧嘩が趣味って人は中々居ないよね…




「あとは藍斗だけだよ、ほら早く自己紹介して」

「……三嶋藍斗、2年」




それだけですかっ?何とも無愛想な人だなー…でも顔はこの中だったら一番綺麗かも。



左の横髪をワックスか何かで固めて耳の後ろに流した綺麗な黒髪。

鼻はスッと高く、眉毛はキリッとしていて肌なんてニキビも毛穴も何一つないつるつるなお肌だ。

背だってまだ高2なのに180cm以上ある高身長。手足はスラッと長く服の上からじゃよく分からないけど適度な筋肉は付いてると思う。




…この世にこんなに綺麗な男が居るなんて、世界は広いなー




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