*ヒーローボーイズ*



「あ、あんた…その後ろの人達はっ…」

「あっ、えっとー紹介するね?右から山崎修二、坂下風希と風磨、ちなみにこの2人は双子だよ。で、佐野明良と三嶋藍斗」



…って、紹介しても和奈は珍しいモノ以外に興味は無いから別に…



「そんなの知ってるわ!!何でこの人達と一緒なの!?」

「え?だからこの人達がここまで連れて来てくれたんだよ、あとさっき和奈が携帯で話してたのは明良だよ」

「………うそ」

「和奈どうしたの?」

「美月、ちょっーと来てくれない?」

「え?え?」



和奈、急にどうしたんだろ…



「おい美月!どこ行くんだーっ?」

「いやあたしにもッ…わわっ」




和奈、手首強く掴み過ぎだよ…





そしてあたしはそのまま和奈に連れられて校舎と校舎の間にある中庭まで来た。




「……ねぇ美月、あんたさっきあの人達に連れて来てもらったって言った?」

「?…言ったけど」

「…私と話してたのが佐野明良って言った?」

「うん、言った」

「………マジで?」

「…和奈さっきから少し変だよ、どうしたの?」

「……はぁぁぁ〜っ」



何そのため息は、あたし何かしたつけ?



「あのね美月、よーく聞いてね?…あの人達は普通じゃないの」

「……」

「そこら辺の男子高生と一緒にしたらダメなの、なんでか分かる?」

「…全然」

「やっぱりね……いい?あの人達は…」

「「みーづきー!!!」」

「え?……うわっ!?」



今度は和奈の言葉を遮って双子があたしに飛び付いてきた。



「ちょっと!まだこっちは話が済んでないの!」

「え〜美月はみんなのモノなんだよ〜?」



あたしは物扱いですか…



「ていうか、きみ美月の友達だよねー?」

「…そうだけど、何?」

「やっぱり〜!美月の友達なら絶対かわいいと思ってたもーん♪」

「君、俺の好みのタイプだよ〜」

「俺も俺もー」

「なっ!?////」




おぉ?あの和奈が赤くなってる!さすが双子、やるねー




「風希に風磨早いよー!」

「よくも俺達を犠牲にして行きやがったな!?」

「ふふんっ、俺達に足の速さで勝とうなんて百万年早いんだよ〜」

「そのとーり♪」



2人はこっちに走って来る修二達にピースを向ける。



「こんのっ…ドッペルゲンガーがぁぁぁぁ!!!」




あっ、やっぱりドッペルゲンガーなの?



「ちょっと美月!この人達はっ…」

「は〜い、君名前は〜?」

「え?」

「なーまーえは?」


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