レモンキャンディ
私は大矢君のこと好きでいていいんだ。
そう思ったときには心は綺麗に晴れていた。
「ありがとうございます。私、スッキリしました。」
あと少しで6時間目が終わろうとしていた。
「お役に立ててよかったわ。またいらっしゃいね。」
はいと返事をして私はカウンセリング室を後にした。
一つ目の問題は解決した。
二つ目の問題は誰が犯人なのか………。
さすがにこの質問は彼女にはできない。
それをいってしまえば自分の汚点をわざわざさらけ出すことになるからだ。
どちらにしろもうすでにたくさんの人が知ってしまっているのだが。
考え事をしながら歩いていたらチャイムがなっていたのにも気づかなかった。
「さおりーーーーーー!!!!!」
名前を呼ばれて正面を向くとそこには顔の青い竜がいた。