レモンキャンディ
次の日も雨だった。
私は静かに彼の机の側にいく。
コトリと傘を起き勇気をだす。
「き、きのうはありがと。大矢君は大丈夫だった?」
なぜか緊張して噛んでしまった。
「よ、よかった。僕は大丈夫だよ。」
彼はわざと私の真似をしてくる。
ほっぺにはえくぼができていた。
「大矢君、意外と意地悪なんだね。
昨日のお礼に、これあげる!」
私は彼にフルーツキャンディをみせた。
「じゃぁこれ」
そういって彼が持ってったのはレモン味だった。
「これがのど飴だったら高橋さん、満点だったよ!」
そういってほころぶ顔にもえくぼができていた。