レモンキャンディ




私がラケットを吹っ飛ばして怪我人をだしたということはすでにいろんな人に伝わっていた。


廊下を歩くたびに
ラケットが、
隣のクラスの子を
怪我、、、
などと聞こえてくる。


恥ずかしくて真っ赤を通り越して真っ青になりながら教室へ逃げるように帰った。



「高橋さん球技苦手なの?」


彼がいた。


「うん、苦手。さっきも隣のクラスのこ怪我させちゃった、、、。」



「僕、高橋さんとは絶対に同じ球技やりたくないな!」



ななな。

笑を一生懸命こらえようとしてるが頬がぴくぴくしている。


「もーー。笑わないでよー。」


「ぷぷ、笑ってなんていないよ?」


「いやさ、足速くて運動神経よさそうなのにね、と思ってさ。」




ニタニタ笑うこの子はちょっぴり悪魔なのかな、と思った。
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