レモンキャンディ
「ゆきちゃーーん!がんばれ!!」
私は体育館でゆきちゃんの応援をしに来ていた。
ドシっ
私にアタックしながら突っ込んで来たのは竜でした。
「ゆきちゃんって子かわいいなー。」
「でしょー! チアではね一番上に乗る人だよ。」
「ちっこいから守りたくなるような女の子だな!」
「そうだねー。うちが守ってあげたい!」
「お前みたいなやつ、守りたいなんてやついるのか?」
「うるさいな!!!」
こうみえても私は男の子は苦手だ。
なんかこう、怖い。
大っきい手に大っきい体。
みんな考えてることはおんなじ。
だけど竜は違う。
いつも私のこと助けようとしてくれた。
こんな幼なじみですが大切なんですな。
「お前は俺がほかの子可愛いって言ってもなんも思わんのな。」
小声で呟く竜の切ない一言は私には聞こえてなかった。