レモンキャンディ
走り終えて、少し周りを歩く。
急に止まると心臓がびっくりするからだそうだ。
ゆきがよってきて私のタオルをもってきてくれる。
「さおりちゃんすごくかっこよかった。私少し涙でちゃったよ。」
「えへへ、絶対にとってやると思ってね。」
そういって私はつかつかと彼の元へ歩み寄る。
「どうだった?」
「高橋さんかっこよかった。」
「でしょ? 惚れちゃったかな?」
少し驚いた顔をしたけどいつもみたいに笑って
「球技もできるようになったらね。」
といった。
「なになにーーー。お二人さんそういう関係ですかーーー??」
だなんてゆきもいってくる。
2人でそんなことないよなんていいながら私はドキドキしていた。