レモンキャンディ




走り終えて、少し周りを歩く。

急に止まると心臓がびっくりするからだそうだ。


ゆきがよってきて私のタオルをもってきてくれる。


「さおりちゃんすごくかっこよかった。私少し涙でちゃったよ。」



「えへへ、絶対にとってやると思ってね。」



そういって私はつかつかと彼の元へ歩み寄る。


「どうだった?」


「高橋さんかっこよかった。」


「でしょ? 惚れちゃったかな?」


少し驚いた顔をしたけどいつもみたいに笑って


「球技もできるようになったらね。」


といった。


「なになにーーー。お二人さんそういう関係ですかーーー??」


だなんてゆきもいってくる。


2人でそんなことないよなんていいながら私はドキドキしていた。



< 36 / 115 >

この作品をシェア

pagetop