レモンキャンディ





「さおりいるっ?」

息を切らしてD組の元へきた竜。


「さおりはさっき大矢くんに借りられていったよ」


ゆきが答える。


「くそっ、遅かったか。」


悔しそうな顔をしてその場にしゃがみ込む竜。


自分がきちんとゴールしなければ失格になってしまう。

自分を偽るのはすごく嫌いだ。

でも仕方が無い。



「片倉さん、一緒に走ってくれ。」




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