レモンキャンディ





枕にふせたままさおりは話し始めた。



その日はなかなか寝付けなく水でも飲もうと思って下におりてきたときだった。
父親と母親が2人でなにやら深刻な顔をして話していた。


「あなたどうするのよ。さおりには絶対に押し付けさせない。
私がさおりを守る。」


こんなような話をしていた。

聞いては行けない気がしてそっと二階の自分の部屋にいった。


その数日後、正式に離婚が成立した。



ここ数年、父と母が喧嘩したところなんて見たことないのに。

たった一度のケンカで2人は離婚を決めてしまったのだ。



それからしばらくして変な人が現れた。
自分は私の恋人だというのだ。



私はこれまで彼氏などいたこともないし、
こんな人知らない。


だけどその男は自分が告白されたと言う。

名前も知らないのに変だと思った。







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