レモンキャンディ




警察から帰ってきたときはさおりはもうへとへとだった。


事件について説明して、
証拠品の提出やらなんやら。



昨日も今日も学校には行っていない。



幸いすぐ発見されたおかげで大事には至らなかったものの痛々しい傷はまだ癒ないままだ。



制服が届くまではジャージで登校しなくては行けないし、
傷も隠さなくては行けない。


車のナンバーや詳しいところまでわかっていたからきっと捕まるのは時間の問題なのだろう。



「辛かったね。」



一緒に話を聞いていてくれた女性警察官の言葉。


そりゃぁ誰もそんな目に会ったら辛いわな。







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