レモンキャンディ
「ゆきは私がどんな人間でも友達でいてくれる?」
気がつけば口からでていたのはこんな言葉だった。
この言葉を口にするということは彼女に話すということだ。
「うん。私、さおりのこと大好きだよ。」
頬が紅く染まる。
このままゆきと私は手をつなぎ大人の階段を、、、、、。
ということにはなりません。
*これは百合の物語ではありません。
私達は並んで歩きながら電車に乗りながら、サーティワンのアイスを食べながら洗いざらい話した。
両親のこと、事件のこと、大矢涼介のこと。
私はきっと素直になんでも話していたかったのかなと思った。
泣きそうになってつっかえながらもゆきに話せたことで私は20キロくらい体重が落ちた気がした。