レモンキャンディ






こっちは真剣に悩んでるのにゆきはのんきにカメラでぱしゃぱしゃしている。


そんなゆきもなんか可愛くて私はちょっとニヤニヤ。



「はい、さおりありがと!私の写真いっぱい入れといたよー」



締まらない顔のまま私はありがとうといった。



ゆきは私の自慢の友達なのだーー。




ブーブー



携帯の着信を知らせるものだった。



何だろうと思って開くと今1番会うべきでない人からだった。



『送る相手間違えています。

ー大矢涼介ー』



なにが起こったのかわからずよくみてみると私は彼に大量のゆきの写真を送っていたようだ。



いや、送ったのは私ではない。



目の前でニタニタしているこの子だ。



前言撤回。




まったく可愛くない!!!!






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