レモンキャンディ






竜の部屋のドアを思い切り開ける。



コルクボードに刺さっていたいくつかの写真が落ちた。





「ねぇ、なんであなたは毎回毎回そうなのかな?
私のことおちょくってんの?
それともなに、ただの変態さんなの?」


ベッドの上に正座している竜をにらみつける。



「ごめんな、ごめんよ。そんなつもりはないんだ。」



「じゃぁなんで、」


殴りかかろうと拳をかざしたがそれは竜の手によって防がれた。



「ただ、ただお前のことが心配なんだよ。また前みたいに俺の前から消えようとするんじゃないかって。」



こんなにおっきな体なのにすごくさみしそうでなにか違和感みたいなものを感じた。




振り上げた拳をしまい竜の隣に座る。



「ごめんよ、私が弱いばっかりに。だけどもう約束する。あんなことは2度としないよ。」




私は強くならなきゃ。

誰かに甘えているようじゃだめなんだ。







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