もっと君と   愛し合えたら
たくみは私が傷ついていることに気がついていないようだった。

本当に今日で最後にしようと決心していた。

もうこれ以上傷つきたくないし

彼を許せなかった。

昨日も彼に激しく求められて気を失った。

彼の好きにさせておしまいにしようと思っていた。

私の身体には彼が染み込んでいて

もう他の人は愛せないくらい

彼への想いも残っていた。

たくみは若いからそんなことに気づかなかった。

きっといつか彼を許せる日が来ると思った。

でも今は許せなかった。

彼に裏切られてつらかった。

何も言ってくれなくて悲しかった。

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