ドジなメイドさん
「学校行くから休みくれって早くババアに知らせろ!」
「ですが…私はガッコウなどに行くよりもお手伝いをした方が……。」
「命令だ。いいから従え。」
「はい、仰せの通りに。」
そう、主の言うことは絶対。命令など従う以外ありえない。
「神月 柊音(こおづき しおん)。」
急に狼緋が言った。
「?」
「お前の名だ。覚えたか?柊音。」
「柊音…私の…名…!」
じぃーんと、何故か目の奥が熱くなる。
初めて、名を頂いた。本当は憧れていた。
名前も、学校というのも…けれど、私の家は代々麗北院家に仕えてきた。生まれた時から、礼儀だとか訓練とかをやらされ続けてきた。
名など必要ではなかったのだ。
けれど、初めてもらった。
だが、泣かない。そのような失礼ことはできない。
「では、メイド長と連絡を取って参ります。必礼します。
your Instruction michire 。」
頭を45度倒すと真っ白な手袋をはめ、ドアノブに手をかけ、白髪をなびかせて出ていった。
「ですが…私はガッコウなどに行くよりもお手伝いをした方が……。」
「命令だ。いいから従え。」
「はい、仰せの通りに。」
そう、主の言うことは絶対。命令など従う以外ありえない。
「神月 柊音(こおづき しおん)。」
急に狼緋が言った。
「?」
「お前の名だ。覚えたか?柊音。」
「柊音…私の…名…!」
じぃーんと、何故か目の奥が熱くなる。
初めて、名を頂いた。本当は憧れていた。
名前も、学校というのも…けれど、私の家は代々麗北院家に仕えてきた。生まれた時から、礼儀だとか訓練とかをやらされ続けてきた。
名など必要ではなかったのだ。
けれど、初めてもらった。
だが、泣かない。そのような失礼ことはできない。
「では、メイド長と連絡を取って参ります。必礼します。
your Instruction michire 。」
頭を45度倒すと真っ白な手袋をはめ、ドアノブに手をかけ、白髪をなびかせて出ていった。