お姫様はふたり
「……え?…何言ってるの?」


明らかに動揺している。


「本当にみこのことが好きなの?」


「もちろん!!」


「でも、あなた、昨日まーちゃんに告白したばっかりだよね?」


その子は口を開けたまま固まった。


その姿を見ると、まぬけで笑いそうになった。


みこはその子を置いて、屋上を出た。


まただ。


まただよ、まーちゃん。


ほんとにみこたちにとっては時間の無駄でしかない。


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