お姫様はふたり
不意打ちやめて。


莢の顔見ると照れちゃうから。


キレイすぎて。


「なーに、にやけてるのよ」


「え!?嘘!?そんなに頬、緩んでた!?」


「うん、すごかった」


慌てて、フルートをケースに入れ、頬を手で包む。


「いいことでもあった?…それとも好きな人でも出来た?」


ニヤニヤしながら訊いてくる莢。


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