お姫様はふたり
亮平がうるさそうに耳を塞ぐ。


あ、ごめん。


「まーちゃんに好きな人がいる…!!色んなこと聞かなくちゃ」


「ちょ、俺どーなるの?」


「うん、適当に頑張って」


「おい、扱いひどいな」


「亮平も負けじと頑張ればいいじゃん。その人よりまーちゃんと居られる時間は長いんだから」


「美音のくせに何良いこと言ってるんだよ」


亮平はいつものようにニカッと笑う。


「敬いたまえ」


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